ガラスペンとインク

2015.12.08 Tuesday
カテゴリ : ガラスペン
ガラスペンを制作していると、インクについての質問もよく受けます。
「インクは何をつかうの?」
「どんなインクでも大丈夫?」
「インクはいくらくらいで買えるの?」
「どこに行けばインクを買えるの?」
などなど。

そこで今回はインクについての記事を書こうと思います。



基本的にガラスペンに使うインクは、万年筆に使用するインクと同じものです。
万年筆用のインクには主に染料系インクと顔料系インクの2種類があります。
どちらでも、ガラスペンに使用することは可能です。

ですが・・・向いているインクはズバリ、染料系インクです。

染料系インクは色の基が水に溶けた状態で、いわゆる水性です。
水には弱く書いた文字は水に濡れるとにじんだり流れ落ちたりします。
一方、顔料系インクは水の中に色の固形成分が入っており、顔料の粒子が浮遊しています。
いわゆる油性マジックのようなもので、耐水性に優れているので乾けば水に流れにくくなります。

すでにご存じかもしれませんが、ガラスペンのペン先には一本一本の溝が入っています。
ペン先をインクに浸けると、そのペン先の溝の中にインクがつたって入っていきます。(毛細管現象)
紙にペン先をあてると、少しずつ溝に含まれたインクが流れ落ちてくることによって筆記ができるのです。
使い終わった後は流水で洗い流し、溝に入ったインクをきれいに落とします。

インクの話に戻りますが、溝の中にインクが溜まって落ちなくなってしまったらどうなるでしょう。
ガラスペンのペン先が目詰まりを起こして長文筆記ができなくなったり、書き味に影響がでてしまいます。
顔料系のインクを使った場合、粒子がペン先の溝に残りやすく水で洗ってもなかな落ちなくなってしまいます。
また、顔料系インクは乾燥すると耐水性があるので、ペン先が乾いてしまうとさらにインクが落としにくくなります。

染料系インクを使用すれば、インクが水で流れおちペン先を綺麗に保てます。
粒子がペン先の溝に残ってしまう事もないので、インクの目詰まりもおこしません。
一本でいろいろなインクの色を楽しめるのがガラスペンの魅力でもあります。
そう思うとペン先のインクは綺麗に洗い流しておきたいものです。
以上のことから、ガラスペンに向いているインクは染料系のインクと言えるでしょう。

染料系インクは文房具屋さんならば、だいたい扱っています。
本屋さんと併設している文房具コーナーにも安価なものであれば置いてあると思います。

ながながとインクについて書いてしまいましたが、
最後に今現在自分の手元にあるインクをちょっとだけ紹介して終わりたいと思います。


左から
パイロットのインク 400円(もっとも手に入り易いかも?)
ナガサワオリジナルインク Kobe INK物語 1500円(ナガサワ文具店で購入可)
パイロット irosizuku 1500円(パイロットの色雫シリーズ)



セーラー オーダーメードインク  2000円
左(暮藤)右(朝梅向空)
インクブレンダーの方がインクを調合して世界に一つの色を作ってくれます。
イメージを伝えたりやオーダーした人の印象でその場で作ってくれます。
一度作った色は品番を言えばリピートオーダーできます。



ローラー&クライナー ドイツ製 1500円
顔料系インクですが、水に溶けやすく書くことは問題ありませんでした。
ペン先にインクを付けたまま乾かしてみたり、までは試していません。

顔料インクをお使いの際には、インクの乾きにお気を付け下さい。



 

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